パーソナルスタイリストのMASAです
これまで都内2店舗の美容室で働いてきました
1店舗目の美容室は、お客様からも美容学生からもとても人気がありました
しかし
キラキラした華のような舞台に飛び込んだ僕には外からのイメージとは異なる厳しい世界が待ってました
■「決められたことを繰り返す」
与えられた仕事を淡々とこなす
シャンプーから始まりシャンプーで終わる
空いてる時間があればモデルハント(撮影用のモデルさん探し)をするため渋谷の街へ繰り出し、帰ってきたらまたシャンプー
シャンプーだけで気付けば1年経っていました
技術を習得できてもスタイリストに対してアシスタントの人数が足りていないため、次へ進めません
営業が終わり次第、すぐさま練習開始
帰る時間は決まってほぼ終電
週に1回の休みも撮影で終わる日がほとんど
そんな毎日でした
友達には「ついにあいつ悟り開いたな」とまで言われてました
同期の美容師が次の日からパタッといなくなるなんてザラ
あっという間に1年が経っていた感覚を覚えてます
上下関係は厳しく、いわゆる「THE体育会系」の美容室でしたね
意見を言おうとすれば、ねじ伏せられる
従業員には何も変えられない環境
今思えばホント「修行」の2文字でした
社会人になり一年目だった僕は、ただただ夢中にがむしゃらに、「自分に負けたくない」という気持ち一心で働いていました
技術面で学ぶことはたくさんあり、良くも悪くも充実はしてました
毎日が忙しく「時間の経過」を早く感じていたんです
3年間働きました
この3年間が美容師としての自分に根を張らせてくれた、と今では思います
ぶっとい軸ができました
3年間、がむしゃらに働いた僕は決断しました
このままではマズイ・・・
この頃はまだ「独立」のことは一切考えていません
とにかく時間がもっと欲しい
この先の事を考える時間が欲しかったんです
そして技術だけでなく人間としてもっと成長したいと思いました
■新たなステップ
美容室の外見だけでなく中身も見て面接させていただきました
2店舗目の美容室では従業員の意見も取り入れてくれました
プレゼンが通れば採用されます
会社にとって有益なことであればシステムを変えることができる
1年に1度、「交渉日」という日があり、そこでオーナーに思いをぶつけることができます
過去には給料面を変える強者もいました
こういった美容室には自然とクリエイティブな人間が集まります
美容師の概念が覆されました
美容師という仕事をする上で技術だけが全てではない
お客様に対してサービスの本質
一人の人間としての成長
色々と勉強させていただきました
そんなこんなで従業員に対して「発想力を発揮できる」環境を提供してもらえていました
約8年間、いろいろな経験をさせていただきました
しかし、限界はあります
成長するとともに、自然と願望も大きくなってきました
交渉はできてもコスト面が大きく変わる場合は難しかったのです
これは今お店を持つ立場となり身にしみて分かります
数十万円かかる提案を「はい、どうぞ」とは言えません
濁し濁し断られるのがオチでした
僕が独立した最大の理由は
「常にやりたいことに集中したかった」からです
そしてそのステージを自分でつくること
ただのエゴかもしれません
でもそうです、走り続けて何かの壁にぶつかった時はその打開策を考えなくてはなりません
その答えが「独立」でした
給料が増えてもやりたいことが常にできないことに、もどかしさを感じてしまったのです
小さい頃からそうでした
やりたいことはやる
今でも変わってないのかもしれません
会社に所属すると会社の事情で場合によっては「やりたくないこと」をやり続けなくてはなりません
それが会社です
わかってます
しかし1人でもやりたくない人がいると完成するスピードが一気に落ちます
団結力が下がるからです
ほら、学生の時の文化祭なんかでクラスに1人はひねくれ者いませんでした?
やりたくない人がいると空気も悪くなったり、完成までのスピードが落ちます
これは効率わるい
しかし、同じゴール地点を見据えた人たちが集まった時は一気にスピードが上がります
そしてクオリテイも同時に上がります
今は幸い嫁と二人で働いているため目指すところが同じです
今後どのような展開をしていくかはまだ決まってませんが、これだけは言えます
■「仕事を楽しむ」
「仕事は楽しみながらやる」ということ
どんなに辛くても
どんなに忙しくても
つまんなく感じてしまったり、何のためにやっているかわからなくなってしまったり
新たな壁にぶつかった時には、「楽しむこと」をもう一度考え直してみること
楽しむためにはどうすればいいのか
新たなステップが必要なのか
それとも耐えて、もがいて自分の中で解決策を探すのか
何が正解かはわかりません
その時はまた、いろんな情報を蓄えてゆっくり考え直せばいいんだと思います
自分を懸命に守り、次はそれから
それではまた