カット料金7000円、価格競争に乗らない理由


 

こんにちは!辻堂駅から徒歩7分にある”完全予約制で1対1のマンツーマン対応の美容室”パーソナルヘアサロンASUNAROです。

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パーソナルスタイリストのMASAです

 

ふと辻堂エリアの美容室を見ていて気づいたことがありました

 

◆カット料金◆

 

赤い○はそれぞれ美容室のカット料金です

 

 

・・・

 

 

・・・

 

 

あれ・・・

 

・・・・

 

 

 

やはり・・

 

・・・

うちだけ価格が違う

ここでは載せきれなかった辻堂エリアの美容室も全て見たのですが(※ホットペッパー掲載サロンのみ)

7000円台はうちだけでした

なんなら6000円台もありませんでした・・

5000円台も数件のみ・・・

ざっくり平均したら3000円くらいでした

。。

カット料金は美容室によって千差万別です

中には1000円のところもあります

普段周りの美容室の情報はあまり見ないのですが、この発見は面白かった

 

◆美容室が生む価格競争とは◆

明らかに美容室が価格競争に乗っかている状態です

中には(このエリアの平均カット料金は3000円くらいだから平均より少し下げて2500円くらいに設定しておこう)という考えの美容室もあるかもしれません

ライバル店と、価格で勝負してる状態です

いかに安く売るか、その中で何ができるか

価格競争の始まりです

果たしてそれは正しいことなのでしょうか?

価格競争では一時的な「売上」は見込めます

しかし「顧客」を掴むことは難しい

それには理由があります

価格を求めてくるお客様は価格で離れていくからです

例えば、お客様が今日、カットとカラーで予約をしていたとします

髪の毛のダメージが気になり美容師がトリートメントを追加でオススメしたとしましょう

おそらくやりません

別の例では、売上が上がってきてお客様も増えてきたので、カット料金を上げようとしてるとします

おそらく半分以上のお客様は離れていくでしょう

入り口から価格を求めて来られるお客様は、価格変動に非常にシビア

「価値」が価格を超えていないと、そういうことになってしまいます

◆価格競争に乗らない理由①◆

年々、美容室は増え続けています

美容室が増えるにつれ価格競争も激しくなります

価格設定の安い美容室に、需要があるのは確か

・学生や収入が安定していない方

・美容室にこだわりがなく、短い時間でチャチャっと済ませたい方

このような場合、価格を優先します

決して価格設定の安い美容室を悪いとは思っていません

ただ価格を安く設定するということは必然的に技術にかける時間やコスト、手間を削減するということになります

これは美容だけに限らず業界全体で言えることでしょう

価格が安い分、数をこなさないと利益がでないからです

価格設定の安い美容室では、この価格設定であるがための特有のルールがあったりします

・薬剤は何gまでしか使用することができない

・時間内に終わらせる

時間に追われるということは大きなプレッシャーになります

技術を短縮してしまったり、工程をスキップしてしまう理由にも繋がってしまいます

これは完全に美容室側の都合ですよね

ゆっくりやることが正解とは思いませんが、完璧なパフォーマンスを発揮するためには、このようなルールは必要ありません

「何を求めて何に重きを置く」ということが大切ということ

 

◆価格競争に乗らない理由②◆

価格競争に乗らない理由はもう1つあります

それは「価値」についての考え方です

美容室での目には見えない「価値」

これをどうお客様に伝えられるか

何年、何十年とこの道一筋で研究心を持ち働き続けている美容師は「職人」と言えます

特に美容師はとても下積みの長い職業

ハサミを握れるまで平均して3〜4年はかかります

長いところだともっとかかります

さらに髪を切れるようになってからがようやくスタート

そこから更に沢山のことを学び、成長していくのです

この何年も積み重ねて得た技術や知識、そのトータルした全てが「価値」であると考えています

「職人」の技術は「価値」を表します

この「価値」を考えた時に、「カット料金7000円」は決して高い設定とは思いません

割引をすることもありますが、それはお客様のことを思ってしてます

決して価値を安売りした考えではありません

毎月カットだけでも「カット料金7000円」を握りしめて来てくれるお客様はたくさんいらっしゃいます

僕たちはそんなお客様の期待値を超えられるよう日々精進するのみ

来店されてから帰る時に(ああ、これでこの値段、、安く感じるな・・)と思っていただけるように

確実にお客様の時間を確保し、お客様に良いと思ったことを愚直に伝え、技術に専念できるように

そして、それこそが理想の美容室像であると考えています

◆まとめ◆

「価格競争」を紐解くとさまざまなことが見えてきました

美容業界が犯した過ちは価格競争に多くの美容室が乗っかてしまっているということです

目先の利益だけにとらわれず、自分たちが費やしてきた時間価値としてお客様に感じていただかなければなりません

決してリーズナブルな美容室を攻めようなんて思っていません

むしろ必要なカテゴリーだと思っています

必要としている人はたくさんいます

問題はそこに対して多くの美容室が対抗してしまっているということ

価格を安くすればお客様が来る

これは間違いありません

確実に売上は上がります

しかし売上が上がるとともに価値を下げてしまいます

今できることをやり、それが形になった時にまた新たなステップアップを考えて・・

美容室の平均価格を上げることが美容師の地位や給与水準を上げることに繋がってくると思います

 

近年SNSやアプリが普及しているため、多くの美容師が作るスタイルや情報が得やすい環境になってます

クオリティの高い技術にはそれなりの価格をつけることも大切なことなのではないでしょうか

美容業界全体の底上げを考えて

 

この辺で

 

それではまた

 

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