パーソナルスタイリストのMASAです
美容師はハサミを持たなければただの「かっこつけマン」です
歌って踊れるわけでもありません
ハサミがあって、道具があって初めて成り立つ職業、それが美容師です
そんな僕達の相棒、「シザー」
シザー?
あ、カッコつけて言うと「シザー」
普通に言うと「ハサミ」です
このハサミには、多くの種類が存在します
値段もピンキリ、タイプもさまざま
今回はそんな相棒の歴史をご紹介していきます
この子はスタイリストになる直前(カットモデルと左薬指を切りまくってる時代)に出会った最初のハサミ
今は控えに回りベンチを温める日々を送ってます
美容師はアシスタントからスタートします
アシスタントの業務はシャンプーやスタイリストのヘルプがメインになります
ハサミを使う必要はありません
だからこそ初めて自分のハサミを買った時の感動は忘れられません
小さな夢が叶った瞬間でしたね
ハサミの値段はピンキリで安いもので約5万円
から高いものだと25万円くらいまであります
その中からスタイリストになりたてのルーキー向けの
「スターターセット」みたいなセットがありまして
セット?
◾セットとは
美容師の使うハサミには大きく分けて2種類あります
1種類目は初代相棒のような形のハサミ
これは長さを切る時に使うハサミです
2種類目は『すきバサミ』
薬局なんかにも置いてあります
毛量を調整するために使われるハサミになります
他にもスライド用や、なんちゃら用、ナントカカントカ用などさまざまな種類のハサミが存在しますが、ほとんどの美容師が先ほどの2種類のハサミをメインでカットしています
これをセットでリーズナブルに提供しているのが「スターターセット」であり
初代相棒はその時出会ったハサミになります
今では控えに回ってしまったものの長い年数活躍してくれました
まさにアシスタント時代に頑張ってきた血と汗と涙の結晶と言えるでしょう
君の活躍は賞賛に値するよ
ホント、お疲れ様でした
続きまして「すきバサミ」
これもスターターセットの時に出会ったハサミです
使いやすくて今でも重宝してます
主にメンズカットやショートスタイルを切る時に使います
頻度は少ないですが正真正銘のスタメンです
特徴として静刃だけでは一切髪の毛が切れず、刃と刃が重なり合って初めて切れるハサミになります
何が言いたいかというと
自分の指を切りにくい!
そしてこいつが不動のエース
最近はフル活用してます
様々なカットをこれ1本でできる的な、、
どんな料理もこの鍋1つでできる的な、、
そんな感じの優れものです
美容師の腰に巻いてあるシザーケースには、大抵4〜5本のハサミがストックされてます
しかし僕の腰には2本のハサミしかストックされてません
身軽さ重視だからです
一般的にハサミは定期的に研ぎに出すのですが、このハサミは研がなくても切れ味が損なわれない
どんだけ最強だよ
どうやら刃と刃を重ねるベアリングの部分に仕組みがあるみたいで
ハサミを開閉する時に摩擦が起きないんですって
切れ味抜群でホント助かってます
でも購入した時、最後にハサミ屋さんが
「数年に一回は研ぎに出してくださいね、またその頃連絡しますね」
と、捨て台詞に去っていきました
結局、研ぐのね
そりゃあそうだよね、刃物だもんね
で、また連絡してくれるのね
オーケー了解です
待ってます
ありがとうございます
美容師の使う「シザー」にはたくさん種類があります
あ、またカッコつけて言った
「ハサミ」にはたくさん種類があります
ありすぎて正直、選ぶ時とても難しい
結局最後は「人から買う」
ここに辿り着きます
決して安い買い物ではありません
美容師とハサミ屋さんも買い手と売り手の関係性です
ガツガツ売りたい人にはちっぽけな野心しか感じられません
買ったらおしまい、ではなくその後のハサミの存在も気にかけてくれる
「どんなハサミが必要なのか」しっかりヒアリングした上でオススメしてくれる
5年後10年後のことも考えてくれる
そんな方から買いたいです
そんな人だから信頼できます
そろそろ1年経ちますよ
連絡待ってます
それでは