パーソナルスタイリストのMASAです
さあ本日のお題、「美容室でのトーク内容」について
みなさんも一度は考えた事あるのではないでしょうか?
特に”初めまして”の美容室
緊張しますよね
それではいきましょう
時を戻します
今から15年ほど前、新卒で渋谷の美容室へ入社しました
美容室として右も左もわからない僕はとにかく無我夢中に働きました
先輩からの指示は絶対
首を横に振ることは許されませんでした
1年目の役割はシャンプー
シャンプー、シャンプー、シャンプー
とにかくシャンプーの毎日
繁忙期になるとシャンプー台から動けなくなることもザラにあります
忙しいせいか店内の雰囲気がピリピリしてきます
良い緊張感ならいいのですが決してそうではありません
スタッフ間でのいざこざや、後輩への怒りが明らかにお客様に伝わってる、そんな緊迫した状況
シャンプーをする僕達1年目アシスタントはスタイリストから「とにかくお客さんと話して」と強めの伝達を受けます
悪い空気を察知されないためなのか
無論、僕らは従うまで
アシスタントは必死に間を埋めようと話しかけます
しかし20歳そこそこの引き出しでは、間を恐れていると矢継ぎ早に質問をするか自分が話すことの繰り返しになってしまい
とても忙しくて落ち着きのない会話になってしまいます
これでは返って逆効果
それでも無言を貫くとスタイリストに叱られます
ふー
果たしてこれで正しかったのか
http://matome.mattari-dog.com/hairsalon/
あれから15年、たくさんの人に出会い物事の本質を見極める心を持ちました
現在、美容室での会話の半分以上は髪の話です
特に初めてのお客様はほとんどが髪の話
過去の履歴や好きな髪型、悩みなど
知らないことが山ほどあるため髪以外の話に発展することは少なく
2時間では足りないくらいです
アシスタントからの「今日この後どこ行くんですか?」は必要ないのです
そもそも美容室へ行く理由は
・綺麗になりたい
・悩みを解消したい
髪に関連することのはず
もちろん2回目3回目と信頼関係が気づけてきてからは自然とプライベートの話になることもあります
しかし忘れてはいけないのが大前提は美容室にきてるということ
僕は長く来てくれていてるお客様のプライベートの情報を知らないことも多々あります
5年以上のお客様の仕事や家族構成など
自然な流れで話すことはありますが、あえて聞くことはしません
しかし髪の情報は誰よりもわかってます
5年も髪の毛を担当させていただいてるわけですからね
美容師とお客様の関係性、難しいですが大事なとこで繋がっていればいいのではないでしょうか
最後にお客様の持つ「心持ち」について
「心持ち」とは、好ましい状態になる為に自分が意識すること
お客様にそんな意識をさせてはいけません
ただただ何も考えず美容室に来ていただければいいのです
心持ちを持つのは僕たちだけで
ではではまた